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【6181】 尻餅
 まさお  - 2009/04/1022:15 -
スパ嗜好のある人ならばほとんどの方が知っていると思いますが・・

古典落語の「尻餅」

年の暮れになると、長屋ではあちこちで餅をつくが、貧乏長屋ではなかなかそうはいかない。
隣近所では、餅つきの音がにぎやかに正月の支度をしているけど、貧乏所帯ではそんな準備はできない。
かみさんが、近所の手前せめて音だけでもさせてほしいと言い出した。
「音だけって言われてもなぁ・・・」
そこでアイデアがひらめいた。
景気よく餅屋に餅をつかせる芝居をしようと・・・・。

夜中、子供が寝たのを見計らって、外へ出て大声で、
「えー、毎度ありがとうございます」一人二役の奮闘ぶり。

「臼を出せ〜」
「何だい、臼なんてないよ!」
「お前が四つん這いになって尻を出せ。そいつをオレが叩いてペッタン、ペッタンという音を出すんだから。」
嫌がるかみさんのお尻を、水でぬらした手でペッタン、ペッタン。
ちょうどいい音が家の中に響く。
そのうちにお尻は真赤になると、ようやく一臼目の餅つきが終わった。
続いて二臼目だけど、お尻の痛みはさらに増し、もう我慢できない。

「餅屋さん、あとどのくらいあるの?」
「ヘィ、あと二臼ありますが」
「じゃ、残りの二臼はおこわにしてくださいな」

演者によって若干内容は違うようですが、大筋はこんな内容です。
データベースの分類としては、舞台芸能になると思いますが・・
時期が大みそかですので、年末年始の番組で出てきそうなのですが、内容が内容だけに放送にのることはあまりないかも?
本として出ているのは、文庫本で筑摩書房「艶笑落語名演集」の中にあるのは確認しました。
以前に講談社文庫から「古典落語」(全5巻か6巻?)が出ていたと思いますが絶版になってるのでは・・?

一応情報として提供します。


引用なし

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